【中学受験】『ラクして笑って灘、開成』(朝倉仁著)を読んで考えたこと。
こんにちは。
『ラクして笑って灘、開成』(朝倉仁著)を読んでいるところです。
子どもの勉強をどうしようかな、といろいろ調べていて、
たまたまブックオフで発見しました。
「灘」「開成」とか聞くと猛勉強しないと合格できない、とか
もともと少し勉強しただけでできてしまう神童がいくもの、
という偏見をもっていましたが、まったく違ってました。
題名には「灘」「開成」とありますが、本書は子どもの勉強にとって
すごく役に立つ、中学受験に通用するだけでなく、
子どもが大人になっても一生身に着けておくべき
考え方が書いてありました。
中学受験をしないひとでも読んでおいた方がいいと思いす。
そのなかの一つ、本書P66~P69
「わかりません」と言える子にする
頭のいい子は、わからないところをほったらかしにするようなことはしません。わからないところは、「わからん」とはっきり言います。そして、納得するまでしつこく聞いてきます。トップクラスの学校に受かる子ほど、そうですね。難問でもそれほど難問でなくても、ともかく自分がわからなかったらわかるまで聞きます。
ぼくが小学生のときは「わからん」というと怒られました。
なので、わからないことを聞くことについて、億劫になってました。
あとはキチンと理解していなくてもわかった気になっていました。
この悪癖を克服できたのは働き出してから、大量の読書をしてからです。
もっと大学時代に気づいていれば、学問の面白さを知って違った道に
進んでいたかもしれません。
では、どうすれば「わからん」といえる子になるのでしょうか。
それについては本書P67にあります。
子どもは本来「なぜ?」「どうして?」と聞きたがるものです。(中略)でも、育つ過程で「なぜ?」「わかりたい」という気持ちが、親に妨げられてしまうことがあります。
子どもが「なぜなの?」と聞いているのに、「ごちゃごちゃいわんと、言うことききなさい」という調子です。ここで、好奇心の芽が摘まれてしまう。
なので、ぼくは子どもが「どうして」「なんで?」とか聞いてきたときは、
わかるときは答えるし、わからないときはグーグルで一緒に検索したり、
図書館に一緒にいって調べたりします。
図書館にいくのは、子どもに図書館にいく癖づけしたいのと、
わからないことを調べる重要さを体感してもらうためです。
子どもに質問されてみて気づくのは、自分では「わかっている」と思っていても
実はキチンとわかっていることは少ないな、と思います。
月に10冊本を読んでいますが、読めば読むほどわからないことが増えて、
さらに読書をしたくなります。
知識量と「わからない」量は比例するようです。
「わからない」ということを恥じている大人によく出会いますが、
大学入学か、就職で勉強をやめてしまったのが原因ではと感じます。
子どもが勉強好きになるヒントも本書P68にありました。
わからないところを、わかるまで聞いて「あ、そうか!」「わかっちゃった、できちゃった」という体験を何度も味わっている子は勉強がおもしろくなるし、勉強が好きになります。
これからは一生、勉強し続けていかないとついていけません。
この本に書いてある習慣が、子どもに身につくとこれからの時代にも有効です。