『わが子をAIの奴隷にしないために』(竹内薫著)を読んで考えたこと。
こんばんは。
- 作者:竹内 薫
- 発売日: 2019/12/13
- メディア: 新書
さて、『わが子をAIの奴隷にしないために』(竹内薫著)を読みました。
「これからAIが進化すると仕事がなくなる」といわれてます。
どうしても子どもの将来について考えてしまいます。
「2020年度から小学校にプログラミング教育を導入!」
とかいわれても、今さら感満載です。
ちょっと遅すぎではないかな、と心配になります。
それではAI時代にどんな職業につけばいいのか。
弁護士?医者?教師?
本書P101にカール・ベネディクト・フレイ氏とマイケル・A・オズボーン氏が
2013年に発表した『雇用の未来』に残る職業と消える職業の表があります。
表からわかるのは
- 先生など人間とのコミュニケーションにかかわる仕事は残る可能性が高い。
教師 (0.95%)
弁護士(3.5%)
- パターン化された事務作業は消滅する可能性が非常に高い。
簿記・会計の事務員(98%)
銀行の窓口業務 (98%)
※()内は人間が不要になる確率
となります。
事務作業的なものはPCでもできるのでなくなるのは理解できます。
それでは「残る可能性の高い職業」につくべきか。
そうとも限りません。
本書P26には
「現在の小学生の65%は、将来、現在存在しない職業に就く」
「日本の労働人口の49%は人工知能とロボットで代替可能」
とあります。
それではAI時代をむかえるにあたってどうすればいいのか?
本書のP115
複雑化した社会で、どうすれば頭を柔らかく保てるのか、どうすればAIに仕事を奪われずにすむのか、
実はその方法は決まっていません。<中略>もし決まっていたとしたら、それも最適化された方法なわけですから、
またもやAIの得意分野で戦うことになってしまいます!
AI時代を生き抜く方法というと、「ようするにどうすればいいんですか?」
と、答えそのものを求める質問をされることがありますが、私はこう答えることにしています。
「それを『自分で考えること』こそが答えなんです」
結局、「どうすればいいのか決まってない(決まってたらAIができる)。だから、自分で考える」です。
いきなり「自分で考える」といわれても、
子どもの教育をどうすればいいのか、
頭が真っ白になってしまいます。
そこでヒントが書かれていました。
本書のP116
受験に対して2つの対処法があります。
一つは、学校や塾の先生に従って、受け身で脳を最適化し、受験を突破する方法。
もう一つは、受験突破の方法を自ら考え続け、試行錯誤の末、ギリギリの成績であっても受かる方法
受験勉強をいかすことでAI時代に活躍できる力を身につける。
本書P118
欧米の大学の教科書にも、日本と同様に設問がたくさん載っているのですが、なんと、
ほとんど答えが書いてないのです。その設問は毎週の宿題で出され、期末試験にも出ます。
ところが解放を覚えようにも教科書の巻末に答えはありません。ようするに自分で考えよ、
ということらしい。
これは大学入学後にじっくり鍛えていけますね。
AI時代をむかえるにあたり、やることをまとめると
- 受験勉強を試行錯誤してやりきる。
- 大学の教科書など答えを見ずに解法を考える。
となります。