『「超」独学法~AI時代の新しい働き方へ~(野口悠紀雄著)』(角川新書)を読んで考えたこと。
おはようございます。
さて、新型コロナの影響でバタバタと倒産する企業が増えています。
リーマンショックを超える大不況がくると予測されています。
toyokeizai.net
大変な世の中になりそうですね。
「大企業に勤めているから安心」
「公務員だからクビになることはない」
これまで信じられてきた価値観だけど、
これからはハイリスク。
本書のP98に
組織自体がいつまで続くか分からない。だから、組織に依存すればよいのではなく、
一人一人が「個人としての市場価値(マーケットバリュー)を持っているかどうか?」を問われる。「どの組織に所属しているのか」でなく、「どれだけの能力を持っているか」が重要なのだ。
とあります。
「どれだけの能力を持っているのか」が重要。
では、どうすれば市場価値のある能力を身に着けることができるのか。
すぐに思いつくのが「資格取得のための学校にいく」「英会話教室に通う」ですが、
著者はおすすめしてません。
本書のP114に
社会人のための学校がたくさん設けられている。英会話学校、資格取得のための学校、通信教育、パソコン教室、各種の塾、社会人教養講座、等々。
こうした学校に通って学ぼうとする人が多い。私は、これらをいちがいに否定はしない。ただし、まず最初に注意すべきことは、これらがビジネスとして行われているという事実である。
あと、学校や教室ではどうしても「受講者の平均」に合わせて授業をしなければいけないので、自分がよく知っている分野でも教えられたり、効率的ではありません。
一方、独学では、自分でカリキュラムを組めるので効率がいいです。
勉強とは、学校に通わないとできない、というは思い込みです。
学校でしか学べないのは、例えば工学系で巨大な実験場が必要であったり、
医学だったり限られてます。
文系の科目やプログラミングなどであれば十分、独学可能です。
これからの時代は「独学」が重要です。
多くの人は、今の仕事をしているだけでは、
AI時代に必要となる知識やスキルは身に付かない、と思います。
だから、「独学」して、時代に合った知識やスキルを吸収していく必要があります。
ただし、独学にも弱点があります。
それは継続がむつかしいことです。
本書のp130に
独学の最大の敵は三日坊主だ。1人で勉強していると、つい怠けたくなる。
どんな勉強についても継続が必要だが、独学の場合はとくにそうだ。
「継続は力なり」。そのとおりだ。ゲーテは、つぎのように言っている。「訓練、訓練、訓練。訓練が巨匠を作る。巨匠は天から降ってくるものではない」
と書かれています。
では、独学を継続するにはどうするのか。
本書p131に
勉強を継続するために必要なのは、次の4つだ。
- はっきりした目的を持つ
- 強いインセンティブを持つ
- 勉強の楽しさを活用する
- 時間を確保する
とあります。
このなかで、「勉強の楽しさを活用する」は有効かな、と思います。
「勉強って楽しい」ていうと変な目で見られますが、やればやるほど能力があがっていくのを実感できると楽しいです。
この感覚が身につけば継続するのはむつかしくありません。