40代プログラミング未経験から独学してみる

40歳未経験者がPythonプログラミングの勉強をメインに、読書や京都のことを書いていく。

『NEWTYPE ニュータイプの時代』(山口周著)を読んで考えたこと。(その2)

こんばんは。

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

  • 作者:山口 周
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


さて、『ニュータイプの時代』(山口周著)を読みました(つづき)。

本書15章「専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う」


オールドタイプは専門家の意見を重視して、

ニュータイプは素人の意見もきく

特徴があるそうです。


普通に考えると、問題解決をしようとするときは
その道のプロ、専門家に聞きますよね。


たぶん、専門外の素人には聞かないはずです。


でも、専門家はある分野の経験と知識が豊富とかで
すごそうですが、実際はそうでもないようです。


例えば、本書P226に紹介されています。

「専門家はぶっちゃけ、本当に能力があるのか」という論点について、
さらに大規模な検証を行ったのがカリフォルニア大学ハース・スクール・オブ・ビジネス
のフィリップ・テトロックです。テトロックは、大学・政府・シンクタンク・メディアで活躍する著名な専門家を
284人集め、彼らによる経済や社会に関する将来予測を2万7450も収集し、その結果を検証しました。
 結果は、同様にやはり「惨憺たる」ものでした。

あと、GAFAをはじめとした企業はここ20年間に創業されてます。
最初は、アマゾンなんかもそうですが、自宅のガレージから素人同然で出発しています。
一方、既存の大企業は「専門家」を多数抱えていました。
結果、GAFAのぼろ勝ちです。


専門家が機能していない理由としては、

一つ目は「専門家の評価がむつかしい」
二つ目は「VUCA化して知識・経験の陳腐化が速い」

ことがあげられています。


まず、一つ目。

専門内容が高度で細かすぎて、理解して評価できる人が少ないので、
「評価不全」となっている。


2つ目については、世界の変化が激しくてVUCAで予測がむつかしくて
専門知識を先取りして勉強することができない。
一方、門外漢の集団からなるクラウドは膨大な人から、
どこかしらに最新の知識を持つ人がいる。

例えば、SPE(太陽フレアが発生すると高エネルギーの粒子が発散される現象で、
宇宙空間にいる人や機材に悪影響を与えるおそれがある)の予測にNASAが35年かけてたけど、
できなかったそうです。

この課題を門外漢の無線技士が発生の8時間前なら85%、
24時間前でも75%予測できるそようになったとのことです。


なので、これからは「この道何十年」の専門家よりも
クラウドに解決策を求めていくのがいいのかな、と思います。